上越市の魅力


2015年(平成27年)北陸新幹線開業に伴い、設置された上杉謙信公像
JR上越妙高駅にある上杉謙信公像(2016年4月撮影)

 上越市は、新潟県南西部(上越地方)に位置します。かつての越後国の中で最も京(現在の京都)に近く、この周辺を上越後(かみえちご)と呼ばれていたため、用いられるようになりました。新潟県内では、第3位の人口を擁します。

 2015年(平成27年)には、県内2本目となる新幹線「北陸新幹線」が開業し、市内に上越妙高駅が誕生しました。(上越新幹線は、上州(現在の群馬県)と越後(現在の新潟県本土)を結ぶことに由来し、上越地方とは由来が異なるため、上越新幹線は上越市には通っていませんので、ご注意ください。)

 

 上越市は、1971年(昭和46年)に高田市と直江津市が合併して誕生しました。更に、2005年(平成17年)に市域周辺の13町村を編入合併しました。合併特例法に基づく地域自治区制度を全国で初めて導入し、13町村はそれぞれ、安塚区、浦川原区、大島区、牧区、柿崎区、大潟区、頸城区、吉川区、中郷区、板倉区、清里区、三和区、名立区となりました。

 

 高田は城下町として栄えていました。慶長19年(1614年)、徳川家康の六男である松平忠輝公の居城として築かれた高田城。高田城址(高田公園)には、春は日本三大夜桜と謳われる約4,000本のソメイヨシノと3,000個のぼんぼりが、夏には東洋一の蓮が彩ります。

 

 直江津は、律令時代に越後国の国府と国分寺が置かれ、上杉謙信が移転・再興されたといわれる「五智国分寺」として三重塔や山門が今も親しまれています。港町として、そして鉄道や道路の要衝として栄えました。

 

 また、戦国時代には、上杉謙信が春日山城に居城し、越後国を治めていました。上越市のシンボルでもある上杉謙信の銅像は、市内の3か所に現在設置されています。

 一番新しい銅像は、上越妙高駅にある銅像です。こちらは、北陸新幹線開業時(平成27年)に建立されました。

 上越市埋蔵文化財センターにある銅像は、1990年(平成2年)に佐川急便グループから寄贈されました。以前は、リージョンプラザ上越にありましたが、2010年(平成22年)に移設されました。

 春日山城址にある銅像は、NHK大河ドラマ「天と地と」の放映(昭和44年)を記念して同年に建立されました。

 

 NHK大河ドラマといえば、毎年8月中旬~下旬に春日山地区で行われる「謙信公祭」です。2007年(平成19年)のNHK大河ドラマ「風林火山」放送に伴い、ドラマの上杉謙信公役であったGACKTが祭の謙信公役として参加して以来、戦国ファンを中心に全国から注目される祭と様変わりしました。

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 日本スキー発祥の地である金谷山には、伝承者であるオーストリア・ハンガリー帝国の軍人レルヒ少佐の銅像もあります。また、金谷山にある日本スキー発祥記念館には、当時のスキー板やスキーに関する様々な文献、レルヒ少佐の遺族から寄贈された手記など、貴重な品々が並んでいます。毎年2月上旬には、レルヒ祭が行われています。

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 上越まつりは、毎年7月23日~7月29日に行われます。城下町・高田での祇園祭の後、みこしが船で川を下り(川祇園)、港町・直江津での祇園が始まります。直江津では19の屋台が町内を巡行し、最終日の夜、屋台に積まれたお餞米を若者が担ぎ、勇ましく八坂神社の参道を駆け抜けて奉納します。7月26日には、大花火大会も開催されます。

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 そして、忘れてはいかないのがお酒です。毎年10月下旬に、「越後・謙信SAKEまつり」として、上越市と妙高市にある19の蔵元で造られる日本酒をはじめ、ワイン、どぶろく、地ビールを一同に集め、酒文化を紹介するお祭りがあります。

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